鮎正宗シダーカスクはどのように誕生したのか?
【着想-なぜ樽酒?】
酒らぼで、夏の季節に合うようなプライベートブランドをつくりたい
発端は、何気ない想いからでした。
夏、暑い時期でも、日本酒を飲んでもらうには?
私たち酒らぼが注目した視点は「さわやかに飲めるお酒」。
それも、飲むその瞬間から、爽快感を楽しんでもらえるような。
--香りの面から、清々しさ、スッキリとした感覚を堪能できるお酒はないだろうか?--
そんなイメージから、「樽酒」という考えにたどり着くのは、むしろ自然な流れだったかもしれません。
かつて日本酒は、木香(きが)と呼ばれる、杉樽で貯蔵していたがゆえに付く木の香りがしているものでした。
昭和初期に登場したホーロータンクや現在の主流であるステンレスタンクは管理/衛生面からもメリットが多く、樽での貯蔵/熟成は減少していますが、今日に於いても、祝い酒などでは利用されています。
木の香りには癒しの効果があると言われています。
森林浴やひのき風呂などで感じる香りや雰囲気を、お酒でも楽しめる--
樽酒で、そんな日本酒を目指そうと、決めたのです。
【鮎正宗酒造とのタッグ】
鮎正宗酒造さまに協力を依頼した理由も、樽酒のイメージを大切にしたいから。
そして、妙高地域で古くから酒を造り、その味わいを親しまれている蔵元に協力してもらいたいと考えたからです。
「鮎正宗」というブランドの核である鮎が清流を泳ぐイメージと、杉樽の木の香りが出す清涼感。
そのふたつが、同じ「さわやかなもの」としてぴたりと重ね合ったのです。
鮎正宗酒造
創業140年。妙高市の山あいの里・猿橋に蔵を構えています。
新潟県内でも有数の豪雪の地であり、寒仕込みの1~2月ごろには2メートルを超えて積もる深雪に蔵はすっぽりと包まれます。そのような厳しい自然の中で、蔵人が心を込めてうまい酒造りに取り組んでいます。
鮎正宗酒造の魅力の一つは、蔵の敷地内から毎時6トンもの量が出る湧き水。酒造りの仕込みにはその湧き水を使用し、鮎正宗ブランドのやわらかな口当たりの一端を担っています。雪中貯蔵酒や女性に人気の発泡性清酒、ピンク酵母使用の色付きにごり酒など、独自の商品開発を日々行っている研究開発型の蔵元でもあります。
【回を重ねた意見交換会】
酒らぼメンバーと鮎正宗酒造を交えた意見交換会。
数多い議題の中、皆がもっとも盛り上がったのが「どのお酒を使うか」でした。
鮎正宗酒造の数銘柄を候補に、利き比べ、香り比べ。少しでも樽酒の雰囲気を出すため、木の升に数時間程度入れておいたお酒を飲み比べ吟味したこともありました。
「味わいをもちながら、さわやかさを感じられる」--商品コンセプトにいちばん合うお酒として、「純米 鮎正宗」が選ばれました。最終的には、ほぼ満場一致で決まりました!
その他にもラベル、発売時期、容量、価格--
熱を帯びながら、ときには脱線しながら(笑)、会議は重ねられ、なんとか形になっていきました。
【ラベルデザインにも想いを込めて】
【そして7月11日。「鮎正宗シダーカスク」、発売】
梅雨をひきずり夏を目前に控えた7月の11日、ついに鮎正宗シダーカスクが酒らぼメンバー店の店頭に並びます。
昔から樽酒を知る世代はもちろん、日本酒を飲みなれていない20代30代の人にも。
老若男女問わずおすすめできるお酒です。
「鮎正宗シダーカスク」商品詳細はこちら。
「鮎正宗シダーカスク」販売店(酒らぼメンバー店)はこちら。